赤坂浄苑について

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伝燈院 赤坂浄苑 副住職 角田賢隆

副住職 角田賢隆

 伝燈院の所属する曹洞宗は、全国に約一万五千の寺院を擁する大教団でございます。日本で曹洞宗を始められた「道元禅師」と曹洞宗を広める礎を築かれた「瑩山禅師」を両祖と仰ぎ、それぞれが開かれた福井県の「永平寺」と横浜鶴見の「總持寺」を両大本山とし、曹洞宗僧侶はどちらかの本山で修行する場合が多くございます。
(總持寺の系譜寺院は約一万三千寺とされます)

 鶴見の總持寺は十五万坪の広大な敷地に建ち、まさしく曹洞宗を代表するお寺でございます。石原裕次郎さんの墓所があることでも有名ですが、最近ではアントニオ猪木こと猪木寛至さんが埋葬され、墓地には銅像が建立されております。

 この總持寺は元から鶴見の地にあったわけではなく、もとは石川県輪島市(能登)にございました。一三二一年に瑩山禅師がお寺の寄進を受け「總持寺」と名を改め開かれて以降、本山として長きにわたり優秀な僧を輩出してまいりましたが、一八九八年(明治三一年)の大火災により伽藍の大半を焼失することとなります。その後日露戦争の影響もあり再建出来ない状態が続きます。一方で関連寺院や檀信徒からは「本山を交通の便が良い関東に移転して欲しい」との要望が数多くあがるようになり、宗門で協議が行われた結果現在の地へ移転再建されることとなります。

 これを良しとしなかったのが總持寺門前町の住民たちです。(門前町とは有名寺院・神社の周辺にできた町のことを指します)

 古くから總持寺は曹洞宗の本山として「輪番住職」制度を敷いておりました。「輪住」と略されるこの制度は、一つのお寺の住職を関連寺院の僧侶が短期間で交代し勤める制度で、總持寺では瑩山禅師の系譜寺院によりこの制度が守られ、明治の初めまで五百年にわたり続きました。短期間で様々な地方寺院から檀家さんを引き連れ、住職の任を務めに上山するわけですから、門前町発展の一助であったと考えられますし、一説には「輪島塗」が全国に広まることに起因したとも言われております。(ブラタモリ談)

 門前町の住民にとって本山移転は死活問題であり、当然ながら強い反発が起こりました。当時の石川県知事の斡旋により、宗門の力で能登の總持寺を再建すること。大本山總持寺の別院とし特殊な地位におくことなどの仲裁案が出され、これらの条件を本山は認め總持寺は横浜鶴見の地に移転いたします。後に能登の總持寺も「總持寺祖院」として再建され、修行僧が在籍する修行道場として今に至ります。

 二〇〇七年に起こった「能登半島地震」で特に被害を受けたところが「輪島市門前町」という地名ですが、まさしく總持寺祖院の門前町でございます。当時祖院も坐禅堂をはじめとした境内の建物が壊滅的な被害を受けましたが、宗門を上げて復興に取り組み、新しい耐震建築を施し、十四年の歳月をかけ二〇二一年に完全復興を遂げます。

 しかしながら、この度二〇二四年元日に起きた地震により、回廊が倒壊するなど再び甚大な被害に見舞われてしまいました。同様に関連寺院・檀信徒・地域住民の方も被災しております。曹洞宗にとってかけがえのない地である祖院や能登の復興は、今後長い道のりになると思われますが、皆さま方が平穏な日常に戻れるよう、大本山總持寺は全力で支援していくと表明しております。

 皆さま方におかれましても輪島塗を始め石川県の名産品などを目にする機会がありましたら、是非ご購入を検討いただくなど、復興に向けた温かな支援を賜りますようよろしくお願いいたします。

伝燈院 赤坂浄苑 角田賢隆 拝

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安心して通える身近なお寺

家族のかたちも多様化し、故人の御霊をお納めするご供養のかたちも変化しています。
当院は皆様が安心してお参りができるお墓、気軽に仏教に触れ合える新しいスタイルのお寺をコンセプトにこの「赤坂浄苑」を建立いたしました。
跡取りのない方でも安心して納骨できる「永代供養」
納骨の故人様に対しては毎日のご供養に加え年二回の合同法要。その他、坐禅会・仏事勉強会・様々な催事を開催しております。
参加はご自由ですが、様々な活動を通じ思い立って(発心して)仏門に帰依したとの要望あれば「戒名授与式」にてご戒名をお授けいたします。
門戸を広げる為、宗旨・宗派を問わず無宗教の方でも納骨できるお墓としております。
皆様にとって安心してお参りできる開かれた霊園であり、開かれたお寺であるよう日々勤めております。

合同法要の写真
お参りの様子

後に残されるご家族と故人とが、いつも繋がりを感じられるよう、気軽にお参りできる環境と、永代のご供養を提供するサロン風の納骨堂を、東京・赤坂にお造りしました。
交通至便で、宗教・宗派を問わず、ご希望により戒名授与も承っております。
赤坂にお越しの折、ご見学頂ければ幸いです。

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