ご契約者インタビュー 28
赤坂浄苑ご契約者様の素顔や暮らし方をリラックスした雰囲気の中で語っていただくこのコーナー。今回は月命日には奥様のお墓参りを欠かさない北保夫様にご登場いただきました。
管理の負担が少ない屋内墓苑に関心を抱く
──お墓を探し始めたのはいつ頃からでしょうか。
北様:私は神戸生まれの神戸育ちです。銀行に勤めていた関係で転勤が多かったのですが、30代で宝塚の中山台に自宅を購入しており、退職後はそちらで暮らしておりましたが、2010年頃より妻が体調を崩し始めました。
中山台は坂の多い地域で、身体的に負担も大きいことから子どもたちが心配し、比較的平地である東京へ引っ越さないか、と提案してくれました。2人の子どもは私が千葉県に転勤で住んでいた頃に、東京の大学に進み、そのままこちらに就職していました。
故郷の神戸に近く、長く暮らした宝塚には未練がありましたが、妻の健康や私自身が80歳だったことを考え、2015年に長男が住む練馬の家に近い現在の高齢者住宅に移りました。
お墓について考え始めたのはその頃です。私は次男だったこともあり、お仏壇もお墓も持っておりませんでしたので、子どもたちの住まいから近い東京の地でお墓を探すことにしたのです。
──その頃のお墓探しの条件は何だったのでしょうか。
北様:まず、北家の宗派である曹洞宗のお寺で永代供養をしていただけるお墓を探したのです。しかし、曹洞宗のお寺自体が多くなく、それでもいくつか問い合わせましたが、私自身、知識がなく納得のいくお墓とは出会えませんでした。
その後、新聞広告や雑誌広告、新聞の折り込みチラシで屋内墓苑があることに気づき、関心を持つようになりました。
北家の本家は、神戸の郊外にお墓があり、子どもの頃はピクニック気分で楽しく、お墓参りに行ったことを覚えています。その頃はお墓とはそういうものだろうと思っておりましたが、実際に持つとなると管理が大変です。いつか自分たちがそこに入ったときには、子どもたちや孫たちに負担をかけたくはありませんでした。その点、屋内墓苑なら掃除やお花、お供えの心配がありません。次第に宗派に関係なく、受け入れてくれる屋内墓苑にしようと思うようになっていました。その中で出会い、心を動かされたのが赤坂浄苑でした。ある日、長く勤めていた銀行から送られてくる機関紙に「はせがわ」さんが赤坂浄苑を紹介している記事を発見したのです。すぐに連絡して2022年に息子夫婦と見学しました。
空間に漂う品格とスタッフの温かさに感動した赤坂浄苑
──赤坂浄苑を見学されたときの印象を教えてください。
北様:その素晴らしさに驚かされました。建物の外観デザインや内観もけっして華美ではなく、それでいて洗練されており、品格を感じました。特に1階は開放感に溢れ、伸び伸びと寛げました。
そして参拝ブースには落ち着いた雰囲気があり、椅子も用意されているところにお参りする側への配慮が伝わってきました。またスタッフの皆様も高齢者である私に対してゆっくりと何度も説明してくれるなど対応の良さにも感動いたしました。自動搬送式でタッチパネルに参拝カードをかざしてお参りする仕組みも現代風で私や息子たちも納得いたしましたし、運営する伝燈院が曹洞宗であることにも安心しました。そして、その月に契約を済ませたのです。
──赤坂浄苑でお墓を持たれて良かったところは何でしょうか。
北様:施設面で満足できたことはもちろんですが、特に印象に残っているのは、昨年4月に妻が亡くなった際の通夜や葬儀での対応でした。まだコロナ禍で大変な中、会場から葬儀会社の手配まで赤坂浄苑でお世話になり、このときもスタッフの皆様の親切さに感心いたしました。有難かったことは段取りよく式を終えることができた上、相続手続きなどを円滑に行うために司法書士や税理士の方まで紹介していただいたことです。仏事だけではなく、事後処理まで支援していただけるネットワークを持つところに心強さを感じました。
その後、四十九日法要の後に無事納骨し、初盆、そして今年の4月に一周忌の法要を行ないました。また、月命日にはこちらにお参りに来るようにしています。その都度感じることはお供えされているお花がいつも美しく新鮮でお掃除も行き届いていることです。そういった心遣いにも胸を打たれますし、赤坂浄苑を選んで良かったと思っています。
子や孫たちも気軽にお墓参りができる場
──赤坂浄苑はお墓参り以外でどのように利用されているでしょうか。
北様:赤坂浄苑で催されている様々なイベントも健康維持を兼ねてよく参加しています。落語会や赤坂の街の散策ツアーも楽しかったですし、切り絵教室もあるとのことですので参加する予定でいます。
──赤坂にお墓があることについてどのように感じていらっしゃいますか。
北様:緑の多い練馬で暮らしていたため、赤坂のような都心は来たことがなく、最初は迷子になるのではないかと思っていましたが、今では法要の後に皆で会食をすることが楽しみになっていますし、街自体も親しみを感じるようになりました。また何より嬉しいことは、これから長く縁を繋いでくれる子や孫たちが気軽に寄れる場所になっていることです。先日も孫が友だちと待ち合わせをしたのでその前にお参りをしたことや仕事で近くに来たので参拝したといった内容をLINEで知らせてくれました。
──納骨を済まされた今、赤坂浄苑のお墓はどのような存在になっているでしょうか。
北様:人と同じような大きさで頂きの部分が丸く、なで肩のやさしい墓石を選びましたので扉が開くと亡き妻が目の前に現れたように感じ、また落ち着いた空間で椅子に座りながらゆっくりと妻に語りかけることができています。その意味ではお墓という場所でありながら、生前いっしょに暮らした日常生活の延長がここにあるような気がしています。赤坂浄苑は、まさに“もう一つの家”のようなほっと心を和ませてくれる場所になっています。
──本日はありがとうございました。
取材を終えて89歳とは思えない若々しさを感じさせるインタビューでした。ご趣味は外を散策しながら出会った花などをスマホで撮影するとのこと。それが自然と運動になり、健康づくりになっているとのことで今まで撮った写真なども見せていただきました。